「信頼」  【仲宗根 健人】

信頼

「自分と上司」「自分と部下」「自分と同僚」・・・。仕事をするうえで、会社にはさまざまな人間関係が存在します。

 組織である限り、さまざまな人間関係が存在します。その人間関係の中にある「信頼関係」の度合いが、組織の成長を左右する要因の一つになるとしたら、皆さんは「信頼関係」をどう捉えますか?

私は今井上自動車工業で仲間に囲まれ、人と関係をもって仕事をしています。社員数は少ないですが、いろいろな個性をもつ人が共に働いています。「周囲への関心がとても強い人」「強く見えるけれど、実は繊細な心の持ち主」「少年のように純粋な心をもつ人」など多様な個性が集まり、素晴らしい仲間になっています。

「信頼」という言葉の意味を辞書で調べてみました。「信じて頼ること」と書かれています。この説明ではあまりにも”読んでし”だったので、「信じる(信ずる)」を再度調べてみました。その意味は「それを本当だと思いこむ」と書かれていました。

 今度は、これらの単語の意味をつなげてみたら「それを本当だと思いこんで頼ること」という簡単な文章ができあがりました。一見、なんてことはない文章ですが、「思いこんで」という部分に難しさを感じます。なぜならば「思いこむ」という状態は、必ずその対象(相手)があり、自分の思いだけでは成立しえないからです。

ここでは、「上司と部下の関係」を例にみてみましょう。部下のAさんは、上司に何かを相談すれば必ず答えを与えてくれると思っています。しかし、上司のBさんは、部下に自分で考える力を身につけてほしいと考え、答えを簡単には出さないことを大事にしています。上司のBさんの考えを、部下のAさんは知りません。上司のBさんも、部下のAさんの思いを知りません。お互いに知りえない状況では「上司は何も答えてくれない」「部下は自分で考えようとしない」こんな誤解した状態が続き、不信感へとつながる場合が多いのではないでしょうか。

 それでは、当社の全員が日常、信頼関係をつくることそのものに意識を向けているのかというと、必ずしもそうではないようです。それよりも、ふだんから「話し合う」ことを大事にしているように見えます。社内を見まわすと、あちらこちらで話し合いをしている様子を見ることができます。時には騒がしいと思えるほど話し合いが多いのです。私は、こういった話し合いの中で、仲間の思いを知ることができます。

 このような場面に出会うと、まるで、組織の中に信頼関係を高める自浄作用が生まれているような感覚を受けます。「安心してモノが言えて、話を聞ける関係」があということです。

 私が当社内で信頼関係が強くなっていると実感するのは、まさにこの信頼関係を高める自浄作用が生まれていると感じる時です。

人の「思い」は、おかれた状況やタイミングによっても異なることが多いでしょう。だから、お互いの思いにズレが生じることは、当然なことかもしれません。そのズレを修正しながら信頼関係を高めていくために、話し合うことが日常的になっていることが必要なのです。「安心してモノが言える、話を聞ける関係」が職場にあること。それは確実に「信頼関係」を高め続けていくことにつながるのです。

私はこういったことから、井上自動車工業で働けることに感謝と誇りをもち、全力でお客様のご満足いただけるサービスを提供していきたいと思います。

仲宗根 健人